竹林整備
放置竹林を、地域の資源へ
和島夢来考房では、ラビットファーム周辺や、手入れが必要になった竹林・杉林の整備に取り組んでいます。
放置された竹林は、周囲の山林や農地へ広がり、景観や生態系に影響を与えることがあります。一方で、竹はかつて生活道具や農業資材として人々の暮らしを支えてきた、身近で有用な素材でもあります。
私たちは、竹林整備を単なる伐採作業ではなく、荒れた里山に光と風を取り戻し、地域資源をもう一度活かすための活動として考えています。
整備によって生まれた竹を無駄にせず、農園での活用、商品開発、体験活動へとつなげながら、和島らしい里山の循環を育てていきます。

なぜ竹林整備が必要なのか
和島地域には、美しい里山の風景が残っています。
その一方で、少子高齢化や担い手不足により、手入れの届きにくくなった竹林も増えています。
竹は成長が早く、管理されないまま広がると、周囲の杉林や農地に入り込み、他の植物の成長を妨げることがあります。
密集した竹林では地面まで光が届きにくくなり、草花や広葉樹が育ちにくくなるため、里山本来の多様な環境が失われてしまいます。
また、竹は根が比較的浅いため、場所によっては大雨の際に土砂崩れなどのリスクにつながる場合もあります。
こうした課題に向き合いながら、私たちは竹林を地域の負担としてだけではなく、もう一度活かすことのできる資源として見つめ直しています。
私たちの整備の考え方
私たちの竹林整備では、ただ竹を切るのではなく、環境に配慮しながら、継続的に管理できる里山づくりを大切にしています。
古い竹や密集しすぎた竹を見極めて間伐し、竹林の中に光と風が入る環境を整えます。
地面まで光が届くようになると、これまで育ちにくかった草花や広葉樹が芽吹き、多様な生き物が暮らしやすい環境へと少しずつ変わっていきます。
また、整備した竹林を一度きれいにするだけでなく、その後も無理なく管理を続けられる形を考えることも大切にしています。
人の暮らしと自然が切り離されるのではなく、地域の人々が関わりながら、里山の循環を取り戻していくことを目指しています。

竹を活かす取り組み
整備によって出た竹は、できるだけ無駄にせず、さまざまな形で活用しています。
現在は、竹を使ったメンマづくり、竹チップや堆肥としての活用、竹炭づくりなどに取り組んでいます。竹を農園や畑に活かすことで、地域の中で資源が循環する仕組みづくりを進めています。
竹チップや堆肥は、ブルーベリー園や畑の土づくり、雑草対策などへの活用が期待されます。また、竹炭は土壌改良などへの活用が考えられ、竹を地域の農業や環境づくりに役立てる方法を探っています。
今後は、竹あかり、竹かご、割り箸、ガーデンフェンスなど、竹を使ったものづくりや商品開発にも取り組み、道の駅などでの販売につなげることを目指しています。
地域の課題から生まれた竹を、和島ならではの価値ある資源へ変えていく。
その循環を育てることが、私たちの竹林整備事業の大切な目的です。

未来へつなぐ体験活動
竹林整備は、山を守るための活動であると同時に、子どもたちや地域の方々が自然とふれあう体験の場にもつながっています。
竹は、軽くて丈夫で、加工しやすく、昔から暮らしの中で親しまれてきた素材です。私たちは、竹を使った凧づくり、竹の食器づくり、流しそうめんなど、身近な自然素材に触れられる体験活動を行っています。
自分の手で竹に触れ、削り、組み立て、使ってみること。
そうした体験を通じて、子どもたちが自然の面白さや、地域にある素材の豊かさを感じるきっかけになればと考えています。
放置竹林という地域の課題を、学びや交流、子どもたちの笑顔が生まれる場所へ変えていくこと。
それも、私たちが大切にしている取り組みのひとつです。
